授業メモ: Group Learningの授業の設計

以前もコメントした「Group Learning」の授業がかなり面白い。本当に良くデザインされたカリキュラムだと思う。毎回いろんなことを考えさせるし、終始クラスへの積極的な参加・貢献を求められる仕組みになっているので刺激的。(必ずしも楽ではないことは以前書いた通り)

4回目の今日(毎週1回のクラス)、ちょうどいいタイミングで「Field Trip(課外活動)」が計画されていた。

なぜ「ちょうどいいタイミング」だったかを説明する前に、今までの全体のこのクラスの流れを整理。(将来HGSEに進学予定でこのT-402のクラスの履修を考えている人が万が一いたら読まないことをオススメします、笑)

Group Learningの授業の流れ

第一回(以前ブログに書いていたもの)

第一回と第二会の間の小課題

第二回 

第三回

第三回と第四回の間の小課題

※全ての記事に対して1人または2人が担当者として割り振られており、授業終了後に全クラスメンバーへの共有用にまとめメモを作成することも求められている。2010年のもの2011年のものも見れるし、参考にすることを強く勧められているけれども2012年はそのときのクラスがどう展開したかでサマリーの内容が微妙に異なるはずという前提。

Group Learningを体感するための宝探し

第四回(本日!雨の中の課外活動)

After Actionの振り返りでの気づき

結局最終的にゴール地点はIDEOのボストンオフィスだったわけだけど、このゴール到着後のプロセスの「振り返り」が本当に面白かった。
       
タスクに取り組んでいるときは必死だったけど、振り返ってみるとメンバー内でも色々なダイナミックスやメンバー構成員の特徴が浮き彫りになってくるから。自分たちのパフォーマンスをメタ認知する時間。

そのあとのクラス全体のディスカッションでは他のチームからの気づき(自分達と同じだったり全く逆だったり)も加わり、何時間でも話し続けられるほどの振り返りネタがあった気がする。

明確に役割分担をした訳でなくても自然に役割が出来ていたり、数十分の間に役割がシフトしていたり、チーム全体ででこぼこが発生したときに誰かが補強や強化に入っていったり、、オブザーバーの事後共有内容はとても示唆深いものだった。
 
私は「ほっ、4番目に無事到着できた(7チーム内)」と安堵したのに対し、他のメンバーで「なーんだ、1番じゃないのかぁ」と悔しがっている子達がいたり、笑。自分という人間を振り返るネタも盛りだくさん。

他のチームでは事前課題の読み物で出て来たジレンマや衝突を体感したところもあれば、チームビルディング効果を感じたところもあり、賞品があるわけじゃなかったし、とリラックスして終始のんびり取り組んでいたチームもあった。

どう取り組み方を改善できるか、今回の活動は「Group Learning」だったのかどうか?という問いにも答えは多種多様。

理論▶︎アクション▶︎振り返り

私が冒頭で「ちょうどいいタイミング」と書いたのは、グループ活動に対して考える際の様々な視点をある程度理解したタイミングでの「アクションラーニング」であったと感じたから。

また、事前の小課題において「もっとグループのメンバーを知る機会がないとまだ『学び合うグループ』にはなれない気がする」という意見や「我々のグループ・クラスでは深い学び(2nd loop learning)を得る際に必要とある『自身のアイディンティに関わるような衝突』の機会がない気がする」という意見をクラスの中での何人かが持ち始めたタイミングでの「performance task under pressure」だったから。

毎回のクラスで期待を裏切る何らかの仕組みを提供するWilson教授がますます好きになってます。

最後に(マニア向け)

ちなみに事前課題のセレクションも素敵。

第二回の読み物については前回記載しましたが(個人的にはHackman(2002)のものと、Lotan(2003)のものが面白かった)第三回と第四回の読み物からのオススメは以下の通り。


Group Learningに関するリサーチは20年ほど前から発展してきた分野のようで、与えられる読み物は比較的新しいものが多い。(もちろんその中にLewinだったりVygotskyだったりDeweyだったりPiagetというクラシックな方々の名前も良く見るのでだんだんと理解が深まる)

この秋学期このクラス以外はhands on project的なものばかりなのでこのクラスがなんとなく自分の想像していた「大学院生っぽい」読み物が結構ある唯一の授業。一つのエリアの理解をじっくり時間をかけて学んでいくっていうのはなかなか出来ないものだから楽しい。

マニアックすぎるだろうか。。